シンガポール人の台所、ホーカーセンター。(ホーカーズと言われることもある)

私の職場は真っ当なレストランがあまりないエリアなので、ほぼ毎日ローカル社員と一緒にホーカーで食事をしています。
観光客には勝手が分からず犬猿しがちかも知れませんが、シンガポール文化の重要な側面なので、観光客でも安心してホーカーに行けるよう、ポイントをまとめました。


ホーカーセンターって?


日本で言うフードコート。小さな店舗が沢山入っており、セルフサービス形式で食べる。
ただし10店舗以下の小規模なものはCoffee Shopと呼ばれることが多いし、ショッピングモールやデパートの中に入っているものはFood courtと言う。ホーカーセンターは、HDBという公共住宅の一角にあるような、数十店舗以上ある大規模なものを指すことが多い。

では、早速手順を見ていきましょう。

1.まずは席を取る


セルフサービス形式なので、まずは席を取るのが定石。
混んでいない場合は後からでも問題ないが、その後それぞれが違う店に食べ物を買いに行くことを考えても、集合場所として先に席を取っておいた方がいい。

日本の様に何か自分の持ち物を置いておけば場所が取られていると示せるが、シンガポール人はよくポケットティッシュを使う。ホーカーはおしぼりやナプキンを貰えないので、そのままテーブルの上に置いておけば手や口を拭くのにも使える。
日本人の感覚だとゴミかな?と思ってしまいそうだが、ティッシュが置いてあるテーブルは基本的に取ってあるので注意。
貴重品やバックそのものを置いて行くのは避けた方がいいので、日本人にもティッシュはお勧めだ。

ちなみにシングリッシュでは席を取ることをチョップ(Chop)という。使い方は、Go chop the table (席を取りに行こう)など。


2.注文する店を決める


お店が沢山あるが、観光客なら一つ一つどんな店があるかゆっくり見て欲しい。
近々ホーカーでの定番料理も一覧で紹介しようと思うので、そちらもお楽しみに。

それでも迷った時は、一番行列が長いお店にするのがお勧め。
ミーハーか?と思うかも知れないが、ホーカーは近隣に住んでいるか働いている人が毎日通う様な場所なので、そこで行列ができているということは、常連客のお墨付きを得ているということなので、美味しい確率が高い。


3.注文

続いて注文。注文の仕方が分からない場合は、番号で注文するのが良い。

こちらの写真のように、ほとんどの店はメニューに番号が振ってあるので。"Number three"などと言えば注文が通る。
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数字のジェスチャー

注文する際数字を使うのはいいが、数字を表す手のジェスチャーは、1から5までは日本と同じだが、それ以降は違うので注意。

親指と小指を立てる
7 親指と人差し指
8 親指・人指し指・中指
9 親指・人指し指・中指・薬指
10 両手でパー(日本と同じ)

お持ち帰りかどうか

シンガポールではお持ち帰りも人気なので、全ての店舗が持ち替えりに対応しており、必ず聞かれる。
英語に自信がない場合は、注文時に自分から言ってしまった方が安全。

その場で食べる場合
  英語:Having here
  中国語:ツー(直訳は「食べる」。ここで食べる:ジョーベンツー短縮)
  ジェスチャー:人差し指を下に向けて、今いる場所を指す
持ち帰る場合
  英語:Take away
  中国語:ダーパオ
  ジェスチャー:グーを下に向けて、ビニール袋を持っている仕草

唐辛子を入れるか

辛い物好きのシンガポール人。ほとんどの食べ物にチリを入れる人もいるので、入れるかどうか聞かれることが多い。
どれ位辛いか観光客には分からないと思うので、自信がない場合はCan Separate?(分けられる?)と聞いて分けてもらい、少しずつ自分で足すのもアリ。

聞かれ方
英語:Need Chili? (正しい英語ではWould you like some chili?)
中国語:ヤオラーマ?
要る場合
英語:Need / Yes
中国語:ヤオ
少しだけ
英語:Little bit
中国語:イーディアル
要らない場合
英語:No need
中国語:ブーヤオ

麺の種類

麺類を頼んだ場合、麺の種類を選べることが多い。店先にサンプルが置いてあることが多いので、それを指すのがおすすめだが、一応定番の麺を紹介しておく。
・ユーミェン:卵でできたうどんのような形の麺
・バンミェン:きしめんの様な平べったい形の麺
・ミーフェン:ビーフン
・メギーミー:インスタント麺


4.支払いとトレイの準備

店によって注文してすぐ払う店と、料理が出てくる前後に払う店があるが、何にせよお代は食べる前に払うので、お財布を用意しておこう。
中国語か英語で値段を言われるが、聞き取れなければ$10札を渡しておけば、ホーカーで$10を上回ることはまずないので大丈夫。

各店の店先にはトレイ・箸やレンゲが置いてあるので、自分で用意する。料理ができると、その上にお皿を載せてくれる。
テーブルとトレイは清潔でないので、口をつける部分は直接トレイに載せずに、お皿に上に載せる方がベター。
各種ソースと小さなお皿が置いてある店も多いので、お好みでソースを小皿に入れて一緒にトレイの上に置こう。


5.飲み物が欲しい時は別の店舗から
食べ物と飲み物を両方出しているお店は滅多にない。ホーカーには必ず一つは飲み物やさんがあるので、そこで注文しよう。
お勧めはフルーツジュース屋さん。その場でフルーツを絞って出してくれて$2前後、さすが南国といった美味しさと安さ。

ちなみに多くの店舗は、料理にスープが付いてくる。麺類のお店だと麺のゆで汁を出しているだけだったりもするが、このスープで喉をうるおして、飲み物は別で頼まないのがシンガポール流。
このスープは麺が固い場合にスープをかけてほぐすのにも使う。

6.食後・お皿は自分で片付けない

シンガポール全般に言えることだが、食べたお皿やトレイは自分で片付けない。マックやスタバでも片付けない人が多いが、特にホーカーでは片付ける台が置いてさえないことが多い。
片付ける専任のスタッフがいるので、その人の仕事を奪うべきでない、という外国人の安価な労働者の多いシンガポールらしい発想だ。

シンガポールから日本への帰国者あるあるで、トレイを片付けるのを忘れてしまうというのがあるくらいだ。

食べ終わったあと席で談笑していると、お皿を片づけに来る人もいる。
聞かれ方
  英語:Still eating?
  中国語:ブー・ヤオ・ラマ?(もう要らない?)
これは普通にYes/Noで応えればよい。

7.物売りからは積極的に買おう

日本語の記事を読むと、ホーカーはティッシュやお土産などの物売りが多いから注意と書いてあることが多い。
確かに物売りは多いが、シンガポールではこのような物を売っている人は障害者の方が多く、彼から物を買うことは障害者に仕事を与えるための社会貢献と考えられている。私のシンガポール人の友人は売っている人を見つけたら必要かどうかに関わらず必ず買い、それも2つ分の値段を払って1つだけとったりしている。
その様な背景で、明らかに嫌な顔をしたり、無視したりするのはどうかと思う。値段は割高だがせいぜいS$2前後なので、観光している国への貢献と思って買ってみてほしい。
ただしラオパサのような観光客向けのホーカーには悪質な人もいる。値段があまりに高いと思ったら買うのは控えよう。

以上、参考になれば嬉しいです。皆さんもホーカー楽しんでくださいね!