私はローカルスタッフの多い職場で働いており、同僚の結婚式に呼ばれることも多々あります。
結婚式のマナーは国ごとに違うので、最初に呼ばれると服装は?お祝儀は?など迷うことが多いですよね。

ということでシンガポールの結婚式事情についてまとめました。





結婚式に行く前に

まずは結婚式に行く前の段階から、事前に知っておきたいポイントをまとめました。

服装はカジュアル

日本の結婚式で着るようなカクテルドレスなんて着て行ったら浮くこと間違いなし。それなりにフォーマルな人、かなりカジュアルな人それぞれですが、基本的にはビーサンと短パンさえ履かなければOK。
女性:ちょっとおしゃれなワンピース、靴はヒールでなくても可、髪もアップにする必要なし。
男性:スーツではないがちょっとしたジェケット、襟付きシャツにチノパンなど。TシャツGパンの人もいる。

お祝儀(Ang Pao・Red packet)

日本のお祝儀にあたるアンパオ。中華系なら赤、マレー系なら緑の縁起のいい色の封筒に入れるのが慣習で、文房具屋さんなどで手に入る他、住んでいると時々銀行などでもらえたりします。マレー系の結婚式でも中華系の人は赤色の袋を使ったりするそうです。
日本人らしくお祝儀袋を使うのはナシではないですが、白は縁起の悪い色なので花柄など違う色のものを使いましょう。封筒の裏面には名前を書くのを忘れずに。
金額は同僚であれば$100前後で、中華系なら末広がりの八が縁起のいい数字なので、$88や$108、$128あたりが無難です。上司であれば、$288など多めに出すのが一般的です。
ピン札である必要はありませんので、手元にある紙幣をそのまま入れましょう。

時間通りに始まらない

日本人が一番びっくりするのはこの部分。
シンガポール人は普段時間にルーズではないですが、結婚式だけはなぜか例外。招待状に書いてある開始時間の1時間ほど後から新郎新婦が登場し、料理が出てきます。
皆もそれを分かっているので、30分ほど遅れて来る人がほとんど。
時間通りに行っても受付は空いてますし、席で飲み物を飲んで待っていることは可能ですが、少なくとも日本のように数十分早めに行っても余計な待ち時間ができるだけ。ギリギリか少し遅れるぐらいを目指していきましょう。

ドタキャン・ドタ参加もあり

日本で結婚式の招待状を貰ったら、よほどの理由がない限り行かないのは失礼にあたりますし、ましてやドタキャンなんてもってのほかですよね。
シンガポールの結婚式はもっとラフで、当日にドタキャンする人もいます。そのせいで会場には空席がチラホラありますが、中華のコースは大皿をシェア、マレー系はビュッフェなので、人数をきっちり把握する必要がないんですね。
もちろんドタキャンしないに越したことはないですが、他に大事な用事が入った場合や、体調が悪い場合、無理していかなくても新郎新婦に嫌われることがありません。
逆に数日前に急に参加できることになったら、新郎新婦に連絡してぜひ参加しましょう。

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結婚式中

次は式中です、民族ごとに日本と違う部分をまとめました。

中華系編

中華系の結婚式は日本の披露宴と似ており、受付でお祝儀を渡し座席を確認、丸テーブルに座り中華のコースをいただきます。
最初に新郎新婦が登場し、中盤でお色直しして再入場、ケーキカット・シャンパンタワーなどもよく似てます。
新郎新婦の服装もたいていスーツとウェディングドレスです。
日本の挙式部分に当たるものはありません(誓いの言葉などを言う入籍の儀式・Solemonisationを結婚式直前に行うカップルもいますが、ほとんどの人は見に来ません)。

ビデオ鑑賞:新婦を迎えに行く儀式

Gate cracking (門破り)と言われるこの儀式、結婚式の当日の朝に行われますが、家族と親しい友人のみが呼ばれるので、その他の人は結婚式会場でビデオで見ることになります。
まず新郎が親しい友人を連れて、新婦の家に迎えに行きます(シンガポールでは普通、結婚前に同棲はしません)。新婦側も、親しい友人を呼んで新郎ご一行を迎えます。
玄関先で、新郎が結婚に値する人かを見定めるために新婦側が数々の試練を与え、新郎とその友達が協力して乗り越えます。
一つ目の試練は、歌って踊って新婦側を楽しませること。二つ目は、苦い・辛い・甘い・酸っぱいの4種類の食べ物を食べきること。新郎が酸いも甘いも乗り越えられる人間かどうかを見てるわけですね。
ちなみにこの一連の儀式の間、新婦はずっと家の中にいるので、直接見ることはできません。
二つの試練を乗り越えて、やっと新郎は家の中に入り新婦に会うことができます。

ヤムセン(Yam Seng)

いわゆる乾杯の儀式、ヤムセンは広東語で乾杯の意味。
まず親族や近しい友達などがステージの上に呼ばれます。そして、ステージ下の人も立ち上がり、皆で乾杯の時のように杯を持ち上げてヤムセンと叫んぶのですが、この時ヤーを1分ぐらい伸ばします。
ヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーームセン 
理想は息継ぎなしですが、新郎以外は息継ぎしても問題ないので、大きな声でさけびましょう。
これを三回繰り返します。1回目は新郎新婦が幸せな結婚生活を送れるように、2回目は永遠の愛を、3回目はすぐに子供ができるようにとの意味を込めているそうです。叫んでは飲み、叫んでは飲みを繰り返し、飲める新郎であれば3回ともイッキが求められます(笑
式によっては、この後新郎新婦が各テーブルを周り、テーブル毎にヤムセンをすることもあります。全テーブルでイッキをさせられる新郎…大抵は後半は水になりますが。。

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マレー編

日本とは全然違うマレー系結婚式。大きな特徴を二つ紹介します。

ふらっと寄ってふらっと帰る

マレー系の結婚式は中華系や日本のように、式次第が特にありません。序盤で新郎新婦が入場して、ずっとステージに座っているので、いつでも話しかけに行ったり、写真を撮りに行ったりできます。
なのでシンガポールの結婚式以上に時間通りに行く必要はなく、式が開催されている時間帯であれば、いつでも行っていつでも帰ってくることができます。
人数もしっかり把握していないので、招待されていない友人や家族を連れて行っても大丈夫です。何の関係もない近所の人がフラっと来ることがあるとか…

ビュッフェ形式で席指定なし

料理はマレー料理のビュッフェ形式で、空いている席を見つけて座ることができます。ふらっと寄ってふらっと帰ることと関係していますが、好きな時間に来て自分で料理を取って食べ、適当なところに座って、新郎新婦に挨拶して少ししたら帰る、という感じです。

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以上、シンガポールの結婚式の様子でした。
シンガポールの主な民族にはインド系もいるのですが、私は結婚式に呼ばれたことがないので、もし機会があればまた更新します。

違う国の形式の結婚式を楽しめることは、海外の友達をもつ楽しさの一つですね。